2025/02/27

パウル・クレー展と合わせてチェックしたいアートグッズ8選
愛知県美術館 ミュージアムショップ

 

愛知県美術館では、20世紀を代表する画家の一人であるパウル・クレーの企画展パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座が2025年1月18日(土)から3月16日(日)まで開催中。世界中で広く親しまれ、日本でも多くのファンに支持されるスイス出身の画家パウル・クレーの展覧会は、熱心なアート好きならずとも必見です。

 

そして、愛知県美術館の10階ロビーにあるミュージアムショップも見逃せません。今回はパウル・クレー展をテーマにセレクトしたオリジナルグッズをはじめ、インテリア・ファッション雑貨やステーショナリーなどがずらりと並びます。「色彩と線の魔術師」と言われ、音楽的な感性と独自の表現で知られるパウル・クレーの絵画作品からインスピレーションを受けた、魅力的なアイテムは見ているだけでもワクワク!日常に彩りをプラスして、気軽に楽しく、アートのある暮らしをはじめませんか。もちろんギフトとしても世代を問わず喜ばれること間違いなし。充実のラインナップのなかからオススメを厳選してご紹介します。

 

ミュージアムショップは、展覧会チケットがなくても入場OK。「AACタイム」の注目記事「愛知県美術館 ミュージアムショップで買える!愛知・名古屋のお土産 アートグッズから人気のお菓子まで」もご覧ください。

 

パウル・クレーの創造的な世界にちなんだアートグッズに心踊る

1 愛知県美術館 ミュージアムショップ×ルートート クレー トートバッグ

「アート鑑賞をもっと身近に、楽しく!」という想いで、愛知県美術館ミュージアムショップとトートバッグ専門ブランドROOTOTE(ルートート)がコラボレーション。愛知県美術館が所蔵するパウル・クレーの《女の館》をプリントしたトートバッグ(4,180円)は、遠くからでも目立つ真っ赤な布地と作品の赤がリンクし、暗色の色調をベースにした作品が印象的に映ります。見た目だけでなく、大小の多様なポケットが付いていて、A4サイズがゆとりを持って入る収納力や機能面も抜群のアート鑑賞に最適のトートです。特にカンガルーのおなかの袋からヒントを得た「ルーポケット」は、日常使いでも出し入れすることの多いペットボトルやハンカチ、観賞時には撮影可のエリアが増えて持ち込むことが多くなったスマホなどが出し入れしやすくて便利!

 

2 Lawny HALF MOON バッグ、ポーチ

HALF MOON バッグ(9,900円)。

 

群馬を拠点にアートピースを作るような活動をしている夫婦のクリエイティブユニット「Lawny(ラウニー)」が、パウル・クレーの作品にインスピレーションを受けてバッグやポーチを制作しました。すべてハンドペインティングが施され、リズムを感じる調和的な配色です。新作の“HALF MOON バッグ”は、クレーらしい自由で柔らかい線の表現が膨らみのあるU字型のフォルムやハンドルに取り入れられて、日常のシーンにゆるやかな曲線が生まれるかたち。今回新たに登場した正方形のポーチは、スエード調の生地にペイントが映え、身近なアートの存在にうれしくなります。他に、ポーチ長方形(S 3,000円・M 4,000円)やショルダーバッグ(7,700円)も展開。きちんと丁寧に作られた長く愛用したい仕上がりで、世界に一つだけしかない個性も魅力です。お気に入りを見つけてください。

ポーチ正方形(S 3,500円・M 4,500円)。

 

3 tempo モビール

写真左より、energy flow(9,350円)、circle waltz(12,100円)。

 

 

わずかな空気の流れでゆっくりと動き、空間に静寂なハーモニーを生み出す「動く彫刻」とも言われるモビール。今回セレクトしたシリーズ「tempo」は、浮遊感や線の連なりがクレーの世界観とどことなく重なるイメージで、たゆたう姿にイマジネーションが広がります。吊り下げタイプは、3色の輪っかがゆらゆらと踊る“circle waltz”と、6本の線材で重力をかたちにした“energy flow”。大小2つのチューブを組み合わせた卓上モビール“Looping”は、穏やかな風を受けて、独特のリズムでくるくると回り出します。すべて栃木県足利市にショールーム&ショップがあるプロダクトメーカー「mother tool」のオリジナルアイテムです。

 

 

Looping(3,300円)。フラットなパッケージに収められているので、手軽なギフトにもオススメです。

 

4 愛知県美術館 ミュージアムショップ×松井ニット技研 名画モチーフ オリジナルニットマフラー

海外のミュージアムショップなど、世界で称賛されるマフラーを創る群馬県桐生市の老舗繊維会社「松井ニット技研」とのコラボレーション。愛知県美術館所蔵の名画3作品をモチーフにしたオリジナルニットマフラー(6,050円)は、15年以上前から冬季限定で店頭に並ぶロングセラー商品です。松井ニット技研は、惜しまれつつ2025年2月に廃業。製造は終了しますが、ミュージアムショップでは在庫のある限り販売しています。遠方のファンからも問い合わせがある貴重なアイテムです。パウル・クレーの《回心した女の堕落》の色を参考にしたマフラーは、コーディネートの差し色として購入する男性が多数。きれいな暖色系カラーで温かみを演出し、身にまとえば気持ちも明るくなります。

 

写真左より、グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》とポール・ゴーギャン《木靴職人》をモチーフにしたマフラーの配色もおしゃれです。

 

5 カラーリングアート

展覧会で創作意欲がムクムクと湧いてきたら、おうちでぬり絵にチャレンジしませんか。 “カラーリングアート”(1,540円)はパウル・クレーの有名なモチーフ4枚と、額縁になる組み立て式フレーム4枚がセットになっているので、完成したぬり絵を入れてそのまま飾ることができます。何色にしようかな?とワクワクして、手を動かす時間は子どもも大人も夢中に。個性を思いきり表現して、パウル・クレーの絵画を自由に色付けしてみましょう。

 

6 フラワーベース

写真左より、ヴァシリー・カンディンスキーの《Color Study. Squares with Concentric Circles》、パウル・クレーの《リッチハーバー》をデザインしたフラワーベース。

もうすぐ春がやってくる♪これからの季節を楽しみたい人には、芸術的なセンスが光るフラワーベース(1,760円)がオススメです。パウル・クレーやヴァシリー・カンディンスキーの抽象アートが部屋のアクセントになり、さっと花を生けるだけで、たちまちフレッシュ&スタイリッシュな空間に早変わりします。繰り返し使えるプラスチックのシート状で、お手入れが簡単なうえ折りたたんで収納できるのもポイント。

 

パウル・クレー関連の輸入ミュージアムグッズもいろいろ。アートソックス(2,420円)、カラーリングブック(2,200円)。

 

贈っても良し、飾っても良し。ポストカード(198円)を展覧会の思い出に。

 

パウル・クレー展特設ショップの商品も一部購入できます。

 

「パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座」展覧会公式カタログ(3,300円)。表紙カバーを外すと、星座のイメージが現れるブックデザインにも注目です。

 

会期中に追加アイテムが随時入荷予定!

7 フォルタブルバッグ

ニューヨーク近代美術館が所蔵するパウル・クレーの水彩画《Untitled》を、全面にプリントしたフォルタブルバッグ(3,300円)。柔らかくて落ち着いたトーンのカラフルな色彩と、リズミカルに描かれた四角形の幾何学模様に惹かれて、使うたびに愛着が増します。軽くて丈夫なポリエステル製かつ大容量(42×50cm・耐荷重20kg)なので、食料品の買い出しやレジャーなどにも大活躍。手のひらサイズに折り畳み、絵柄がそのまま縮小されたポケットに入れたときの見た目もかわいいです。

 

 

8 アートタオル

《赤い風船》や《魚たちのまじない》といったパウル・クレーの名作絵画がアートタオル(2,310円)に変身。誰かに見せたくなるデザインで、スポーツやアウトドア、暑い日や雨の日のおともに重宝します。毎日使える実用的なタオルは、春の送別やお祝い、新生活などプチギフトにもぴったり。部屋のくつろぎ空間にも馴染む色合いで、ラフに置くだけでもインテリアとして飾っても絵になります。好きな作品と一緒に、自分らしい暮らしをお楽しみください。

 

【NEW ITEM】こちらもオススメ!
名古屋在住の現代美術アーティストが手がけるブランド〈KYŌDAI®(キョウダイ)〉の有松絞りTシャツが新登場

ハンドダイ染めTシャツ(9,900円)。

 

KYŌDAI®(キョウダイ)〉は、あいちトリエンナーレ(2013)にも参加した現代美術アーティストのマーロン・グリフィス(トリニダード・トバゴ出身)と、妻の写真家グリフィス太田朗子が2022年に名古屋でスタートしたTシャツとライフスタイルのブランドです。コンセプトは「LOVE YOUR ROOTS, WE ARE KYŌDAI.」今を生きるすべての人が自分のルーツと伝統を誇りに持ってほしいとの思いが込められています。自身の子どもがアイデンティティを模索し始めたことがきっかけとなってブランドを設立。マーロンがデザインするTシャツは、伝統的な和の美しさと文化の多様性を組み合わせ、変わりゆく現代への力強いメッセージを伝えます。

 

手染めTシャツは有松絞りの技法を活かし、手作業で1点ずつ染め上げたもの。1枚ごとに異なるデザインが個性を尊重し、無限の可能性を感じさせます。

 

お隣のパウル・クレー展特設ショップには、定番のポストカードやクリアファイルをはじめ、展覧会でしか買うことができない限定グッズが盛りだくさん。作品鑑賞後の余韻に浸りながら、ご来場の記念に、ご家族やご友人のお土産にご利用ください。

 

愛知県美術館 ミュージアムショップ

場所/愛知芸術文化センター10階

時間/10:00〜18:00※金曜〜20:00

休館日/毎週月曜日

※営業時間・休館日は愛知県美術館に準じます。

詳細はこちら

 

愛知県美術館「パウル・クレー展」の見どころは?

“孤高の画家”クレーの、知られざる交流

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから」

 パウル・クレーのこの言葉は、1920年にクレー の作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いた一人の人間でした。

 クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

愛知県美術館 学芸員 黒田和士

 

 

2025年1月18日(土)3月16日(日)

パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座

 

場所/愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

時間/10:00~18:00
※金曜~20:00(入館は閉館の各30分前まで)

休館日/毎週月曜日(2月24日 [月・振休] は開館)、2月25日(火)

料金/ 一般1,800(1,600)円、高校・大学生1,200(1,000)円、中学生以下無料

※( )内は前売券および20名以上の団体料金

※本展会期中に限りコレクション展もご覧になれます。

展覧会特設サイトはこちら

 

撮影・取材・文/村瀬実希(MAISONETTE Inc.)
撮影/千葉亜津子(施設)

※ 掲載内容は2025年2月27日(木)現在のものです。

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