2024/06/13
ファッションで美術鑑賞をもっと楽しく!BEAMSスタッフが訪れるコスチュームジュエリー展
今日はどこに行く?おでかけの気分を上げてくれるファッションは、生活がちょっと豊かになるエッセンス。行き先に合わせたおしゃれを考えると、ウキウキした気持ちで一日が始まります。街中にある美術館や劇場などの身近なアート施設は誰でも気軽に行けて、よそ行きのいつもと違うスタイリングが似合う絶好の場所です。自分らしいお気に入りの服を着て、芸術文化の世界が広がる非日常の空間へ。
愛知県美術館では、ファッション好きも注目するオススメの企画展がただいま開催中です。「AACタイム」がお届けする「おしゃれして出かけたい」シリーズの記念すべき第1回。名古屋の人気ショップBEAMS(ビームス)スタッフと一緒に、コスチュームジュエリーに焦点を当てた日本初の展覧会「コスチュームジュエリー:美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」をレポートします。
普段からコーディネートにアクセサリーを取り入れるという、「ビームス 名古屋」の鎌足花さん、「ビームス ハウス 名古屋」の坪井紗由利さん。二人の美術館コーデを参考に、おしゃれとアートを楽しみましょう!
- 目次 -
おしゃれして出かけたい「コスチュームジュエリー:美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」
アクセサリーの中でもコスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多種多様な素材で制作されるファッションジュエリーのこと。近年、ドレスが主役のファッション展が多く見受けられますが、本展では、素材から解放され自由なデザインを提案できるコスチュームジュエリーに焦点を当ててご紹介します。
コスチュームジュエリー約450点が見応えたっぷりの展覧会レポート
コスチュームジュエリーの研究家・コレクターである小瀧千佐子氏による世界的に希少なコレクションからジュエリー約450点と、ドレスやスーツ(※一部、愛知限定)、ファッション雑誌などを4つの章にわけて展示。コスチュームジュエリーは20世紀初頭にポール・ポワレが先駆けとなって以降、シャネルやディオール、スキャパレッリなどフランスのオートクチュールのデザイナーたちがこぞって取り入れ、世の中に広く普及しました。著名人からまだ日本で知られていないデザイナーまで、それぞれの様式美を探りましょう。
「展覧会ではありますが、『私はこれが好き』と作品を身近に感じて見てもらい、ご自身の感性を育てていただけたらいいな」という小瀧千佐子氏の言葉のように、二人も思わず「美しい...」「これ見て」などの声をもらして鑑賞が進みます。メゾン・グリポワのデザインによる《ブローチ“花束”モチーフ》(1950年代)を見て、「ネイビーをベースに、複数の色遣いをしていて素敵」と坪井さん。第1章の展示作品ですが、最後までずっと心に残っていたそうです。デザインや大きさ、職人の丁寧な仕事にも注目してみると、一つひとつにモノづくりのこだわりを感じますね。
鎌足さんが気に入ったというコッポラ・エ・トッポのデザインによる《チョーカー "花火" 》(1968年)は、もとはチョーカーとブレスレットがセットで制作されたものです。ガラスビーズやワイヤーなどの素材で作られ、まさに「花火」のようにきらめきます。「着用写真を見てかっこいいと思いました」と鎌足さん。隣に展示した着用写真は、ファッション写真家のジアン・パオロ・バルビエリがモデルのシンシア・ロルマンを撮影したものです。
二人ともふと目に留まったのは、リーン・ヴォートランのデザインによる《ブローチ “もし世界中のすべての男たちが”》(1946 年頃)。タイトルに続く言葉を考えていると、「手を取り合ったら」と坪井さん。もし世界中のすべての男たちが手を取り合ったら、どんなことが起こるのでしょう......!?
「メタル(金属)の詩人」と称されているリーン・ヴォートラン。一点ずつ手作りされた金色ブロンズの作品は、ユニークで類を見ない作風からアートピースの域に達すると評価されています。坪井さんは近くでまじまじと見ながら「現代ではこのような大ぶりのブローチを取り入れるシーンはあまりないですが、きっと当時は流行っていたのでしょうね」と一言。
最後に鑑賞の感想をうかがうと、「愛知県美術館に来たのも初めてでしたが、とても広い空間で自分のペースで見ることができて良かったです。コスチュームジュエリーは時代を問わず、私たち現代人でも日常的に身につけられそうなものもありました。目移りしてしまって、お気に入りを選ぶのが難しかったです」と鎌足さん。
坪井さんは「これだったら、こういうお洋服を着たら気分が上がるんじゃないかなと、想像を膨らませながら見ていました。コスチュームジュエリーがたくさん紹介されている展覧会のカタログも欲しいです」と、楽しげに話してくださいました。
FASHION CHECK!BEAMS(ビームス)スタッフの美術館コーデ
鎌足 花さん
Hana Kamatari
ビームス 名古屋
スペイン・マドリードにて生産されているハンドメイドアクセサリー〈Otro Accesorio〉のレザーとメタルビーズを使用したフラワーリングは、4〜5年前からお気に入りです。ネイルもシルバーにして、手元が映える色の統一感を出しました。繊細なレースをあしらったワンピースでレディ感を演出。長身&ショートヘアで男の子っぽく見られやすいので、普段から女性らしいアイテムを何か取り入れるようにしています。カラフルでキラキラしたものが好き。シンプルになりがちな夏は意識して大ぶりなネックレスやピアスをつけます。〈Ray BEAMS〉では、今シーズンのテーマにもなっている「スポーツミックス」がオススメ。今日はパンプスですが、このコーディネートをスニーカーに変えても可愛いです。
坪井 紗由利さん
Sayuri Tsuboi
ビームス ハウス 名古屋
パリを拠点に活動するマリエ・ウエストンが手がけるジュエリー&ファッションブランド〈MARIHA〉別注のワンピース「マドモアゼルのドレス」。肩肘張らず、どなたでもおしゃれに着こなすことができる、〈Demi-Luxe BEAMS〉今季イチオシアイテムです。私が好きなジャンルはカジュアルとベーシック。色はブラックかネイビーを選びがちですね。お洋服の素材や小物の色合わせで印象が変わるファッションの楽しみ方をしています。今日は美術館なので、全体的に華やかな雰囲気に。ラタン素材が涼しげな小ぶりのバッグと、靴音が響きにくく疲れにくいローヒールのパンプスを合わせてみました。アクセサリーはバングルのみで、程良い抜け感の出るシンプルな着こなしです。
2024年4月26日(金)〜6月30日(日)
コスチュームジュエリー:美の変革者たち
シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより
場所/愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
時間/10:00〜18:00
※金曜〜20:00(入館は閉館の各30分前まで)
休館日/毎週月曜日(ただし4月29日[月・祝]と5月6日[月・振休]は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
料金/一般1,800(1,600)円、高校・大学生1,200(1,000)円、中学生以下無料
※( )は前売券および20名以上の団体料金
Special thanks!!
ビームス 名古屋
場所/愛知県名古屋市中区栄3-6-1 ラシック2階
電話番号/052-265-2610
ビームス ハウス 名古屋
場所/愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3 タカシマヤ ゲートタワーモール 3階
電話番号/052-589-2671
INFORMATION
名古屋・愛知の知られざる魅力を、地元の人気者同士とBEAMS JAPANのコラボレーションでつなげて発信する「大名古屋展」。5回目となる今回は、8の企業や団体と一緒につくった商品を8月1日(木)からビームス 名古屋、ビームスジャパン(新宿)で販売します。 「大名古屋展」を通じて名古屋・愛知の多彩な魅力と文化を伝え、地元におけるシビックプライドの醸成や県外の方には名古屋・愛知に足を運びたいと思っていただけるような機会の創出を目指します。
「大名古屋展2024」ニュースページ
Web https://www.beams.co.jp/
Instagram @beams_official
X @BEAMS_JP
YouTube @BEAMSBROADCAST